この映画はこのホラーがすごいの2024年版で1位になった話題作です。
そして監督はホラー映画で定評のある白石晃士が手掛けています。
最近のホラー映画の特徴として、SNSで拡散された呪いが、見ている人にも移るというような話が多いと思いますが、やはり時代を反映しているなあと感じます。
今回は「近畿地方のある場所について」の千紘の本当の目的について考察したいと思います。
まさるさまの柿と千紘の赤子との関連を考察
瀬野千尋(菅野美穂)と小沢悠生(赤楚衛二)は資料室で、まさるさまのアニメの動画を見つけて視聴します。
そこには、あるお母さんを大好きなまさるという男が、お母さんを亡くしてしまいました。
まさるは大変悲しんでいましたが、神様が現れたのでまさるは神様にお母さんが生き返るように懇願します。
神様は「お母さんは死んでいるので、代わりに妻を娶りなさい。」「この柿を食べれば誰でもまさるのお嫁になる」と腐りかけの柿をまさるに渡しました。
まさるは「おーい、誰かおやまにきませんかー。柿もあるよー」と呼びかけますが、気持ち悪さから誰も相手にしません。
結局、まさるは嫁を貰うことができず、死んでしまいます。
その後、女性が山を歩くと、「おーい」と声を掛けられるようになったので、まさるの祟りと恐れ、山に祠を立てて、柿を供えてお祈りを捧げるようになりました。
まさるは死んでなお、妻を探し続けます。
それが解るのが、一般からの動画で、修学旅行生の集団ヒステリックやツーリングによる失踪からもまさるが現在でも嫁を探し、それに応えられないため呪ったということになります。
しかし、まさるの本当に欲しいもには妻ではなく、母親のぬくもりです。
そしてあの柿は完全に腐った柿です。
神様のまさるへの本当の提案は、妻の候補者に腐った柿を食わせ、死んでしまった女性にまさるの母親を復活させるという恐ろしい目論見があったと考えています。
そうでなければ、神様はなぜ黒ずんだ(腐った)柿を、妻に娶ろうとした女性に与えねばならなかったのか説明がつきません。
では千紘の子供の話に移りますが、千紘の話では赤ん坊は生まれてすぐ殺されたと言っています。遺体は見つかっていません。
そして子供の死後、すぐに千紘は宗教団体の「あまのいわや」に入信し、やしろさまを奉ってます。
ここででてくるやしろさま、まさるさま、ましらさまはすべて呪いの象徴であり、一緒になって呪いの石に込められたと考えています。
千紘の目的は、まさるさまの復活の儀式で赤ん坊を蘇らせるため、まさるさまにとっての生贄の女性は、千紘にとっての佐山夫婦と小沢であり、おびき寄せるための「黒ずんだ柿」は千紘が行った、ネットでの「疾走しました。情報をお願いします」という呼びかけの拡散ということに連動しています。
佐山が死ぬ間際や、取り付かれた小沢が「みつけてくれてありがとう」と言ったセリフは、正にこれは千紘の子供のセリフで、生贄を介して自分を見つけてくれたのでありがとうと言っているのだと考察します。
因みに、くびつり屋敷に潜入したYUTUBERも、ブログで「見つけてくれてありがとう」といって、その後アカウントが消されていますので、この人も同じように生贄になったと推測します。
最後のシーンで、千紘は「友人が疾走しました」と黒ずんだ柿を拡散しています。
そして千紘が赤ん坊らしきものを抱えていますが、触手があり完全体ではありません。
おそらく千紘は、ネットの拡散により、生贄を募集し捧げることで、赤ん坊が完全体になるまでこれを続けるつもりだと考えています。
それでは作品を紹介したいと思います。
作品紹介(ネタバレ)
不思議マガジンの編集者の佐山は、すべての資料を持って、突然失踪してしまいます。
跡をついだのが、小沢悠生(赤楚衛二)と、オカルトライターの瀬野千尋(菅野美穂)でした。
小沢は残された一見繋がりがないようなビデオを視聴し、同じように「おーい」と呼びかける動画や、紙に祠や黒い人を描いた絵などの共通点を見つけていきます。
ニュースでは弁天手芸店の4人が失踪した事件がおこり、小沢が、その映像の中には紙に祠や黒い人を描いた絵が張ってあるのを見つけます。
するとその夜、小沢が呪われて失踪してしまいます。
千紘は、小沢が残した携帯の着信履歴から、弁天手芸店に行ったことがわかり追いかけます。
小沢を見つけ、様子のおかしいので殴ると、正気を取り戻しました。
そして小沢は、ライター仲間からの情報で、佐山が失踪してそれをそのライターが手伝ったようで、小沢は現在の佐山が住んでいる場所を掴んだことを千紘に話し、その場所へ一緒に行きました。
そして漸く二人は佐山に会いましたが、佐山は千紘に向かって「気持ちが悪いんだよ」と不信感をあらわにします。佐山は千紘に「何人男をたぶらかせば気が済むんだ!」「俺の次はこいつか!」と小沢にとっては意味不明なことを言っています。
さらに佐山は最後のUSBを小沢に託し「みつけてくれてありがとう」と言って、夫婦ともども自殺してしまいます。
小沢はそのUSBの中の動画を見て、千紘が子供の死後すぐこの宗教団体に入信し、やしろさまへの祈りを捧げていたことを初めて知ります。
小沢と千紘は動画の共通点からすべては全ては近畿地方にあると考え、まさるさまの原作者に会いに行きました。
二人は作者から、呪いの石は近く山にあることを伝えられ、石を破壊するため向かいます。
山に到着した二人は石を探しても見つかりません。
しかしそこで小沢は千紘の様子がおかしいことに気づきます。
千紘の背後にはいつのまにか大きな石が現れています。
そして前方には池の向こうの木の陰からやしろさまが現れます。
やしろさまからでてきた多くの目玉?が小沢を捕らえて、石の中へ引きずり込みます。
とうとう小沢は石のなかに取り込まれてしまいました。
その後、千紘はまたネットで全国へ「友人が失踪しました。名前は小沢悠真です。」と呼びかけて終わりました。
まとめ
千紘は佐山と同じように、赤ん坊を完全体にするため、最初から小沢をあの山に連れていくことが目的だっと推測します。
そして佐山が失踪したのは、このままでは千紘に生贄にされることを恐れたものと考えます。
しかし小沢によって見つかってしまい、生贄にできないと思った千紘とその呪いが、佐山夫婦を自殺に追い込んだと考えています。
千紘は現在でもネットで友人の探索を募集しがてら、次の生贄を探していると思われます。
皆様はどうお考えですか?
今日はここまでです。ではまた。


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