8番出口はゲームからつくられた映画になります。
ゲームから作られた映画は今までも数多く存在します。
例えば「バイオハザード」「ファイナルファンタジー」「トゥームレイダー」などなど・・
多くのものがロールプレイングゲームではなかったかと思います。
つまり物語がある上で作られた映画が多いということです。
しかし今回のゲームの中では、ただ地下から8番出口へ脱出を図るというだけで、ストーリー自体はありません。
ストーリーが無い上で、物語を作ったということで、今までとは毛色が違います。
8番出口はおもしろいか否か?
もしこの映画をイカゲームのように、サバイバルゲームと捉えてしまうと、とてもつまらないと感じてしまいます。
0から8番までの通路が主人公の成長過程と捉えれば、観た人にとって意味がある映画になったのではないかと思います。
それではあらすじ(ネタバレ)後、この物語の考察について紹介したいと思いますので最後までお付き合いいただければ幸いです。
あらすじ(ネタバレ)
冒頭の音楽では、クラシックの「ボレロ」が流れています。
この曲は、ある一定のフレーズをずっと繰り返すのが特徴であり、この映画の無限ループを示唆しています。
最初、主人公(二宮和也)が地下鉄の中で、赤ん坊を抱えているお母さんに、前の客がうるさいからと、赤ちゃんを抱いているお母さんに怒鳴りつけるシーンからはじまります。
主人公はそれを見て見ぬふりをします。
主人公は地下鉄を降りて地下道を歩きます。
その時に、元彼女(小松菜奈)から電話がかかります。
内容は「子供ができた」ということです。
主人公も、元彼女も、別れるつもりだっただけに、非常に困ったというニュアンスが、電話から伝わります。
そして地下通路の入り、8番出口の標識を見てから、同じところをぐるぐるまわり続けます。
そのうち主人公は、この地下通路が、異変を見逃さなこと、異変があればすぐに引き返すこと、、異変が見つからなかったら、引き返さないこと、8番出口から出ることというルールに基づいていることに気づきます。
異変と言えば通り過ぎるおじさんの笑顔、天井から血がしたたり落ちる、ロッカーの子供の泣き声、恋人の電話などがありましたが、引き返さなかったため、また0からはじまります。
その時の彼女の電話では、電車での泣いている子供の母親のことで、助けもしなかった自分が、子供を産んでいいいのかジレンマに陥り、主人公は彼女に涙ながらに電話で話します。
すると今度は、子供が追加で現れます。
子供が現れてから、おじさんが子供を連れていく場面に切り替わります。
おじさんが迷子になっている子供をつれて8番出口に向かいます。
途中ドアノブが違うことにおじさんは気付かず、子供から静止されたにもかかわらず、偽の8番出口に行ってしまいます。
そこでおじさんは完全に、地下通路の住人になってしまいます。
その後、おじさんと離れた子供は、主人公に会います。
そして主人公は戸惑いながらも、子供と一緒に8番出口に向かいます。
順調に2番から3番へと向かいましたが、異変は更に大きくなります。
突然停電になり、奇形のねずみが笑ったり、子供の母親と名乗る人が出てきたり、今まで開かなかったドアが突然開いたりします。
そんな大きな異変にも二人でしのぎながら進みますが、最後に大洪水が襲います。
洪水の中、主人公は子供を、看板の上にあげて助けます。
そして、そんな洪水に襲われている最中で、主人公は彼女とまだ見ぬ子供(一緒に地下通路で歩いている子供)と、浜辺で楽しそうに遊んでいる風景を思い浮かべています。
洪水が収まり、子供ががれきの中を歩いていくと、8番出口へ歩いていきました。
遅れて主人公もがれきから地下通路へ出て、8番出口へ歩いていき、無限ループから脱出することができました。
そして再び同じ地下鉄に乗り、最初と同じ泣いている赤ちゃんのお母さんが、怒鳴られているのを見て、主人公が止めに行くところで終わりました。
この物語の考察、これは主人公の子育てに対する成長の物語
この地下通路は主人公の人生の迷いです。
途中で彼女からの電話では、赤ちゃんを抱いているお母さんが怒鳴られているのを、助けれなかったことを後悔していました。
もしこの後悔がなければ、その後子供が出てきましたが、その子はおじさんにそのまま連れていかれたか、まるいは途中おかあさんと叫んで呼んでいたものに、連れていかれたかもしれません。
つまり主人公の子供として生まれることは無かったということです。
ここで主人公は後悔することで、突然現れた子供と向き合うことができ、子供と行動することで、子供を守ることの自覚に目覚めたと言えます。
そして、最後、大洪水が起こった時も、夢で彼女から「大丈夫、守っていけるよ」と背中をおされたことで、主人公は父親になる覚悟ができたと思われます。
そのため、最後、再び地下鉄の中で、子育てに自信がもてた主人公は、怒鳴られているあ母さんを助けに行くところで、物語が終わりました。
まとめ
何度も言いますが、このお話は脱出ゲームというだけでなく、主人公の人生についての物語です。
最初の彼女からの電話で、子供を産むことに自信のもてなかった主人公が、子供と出会い、一緒に立ち向かったことで、親としての自覚が芽生えて、最終的に生む決心に結び付いたといことで、とても奥の深いストーリーでした。
皆様はいかがでしたでしょうか。
今日はここまでです。 ではまた。


コメント