「ナイトフラワー」最後の銃声の解釈と多摩恵への三つの質問の検証

この映画はかなり伏線をはった終わり方をしましたね。

ナイトフラワーが昼に咲いている時点で、これは現実ではないと推測しました。

最後の銃声で一体何が起こったのか検証したいと思います。

最後の銃声の意味

昼間に咲いたナイトフラワーの意味は

小春が公園で、星崎みゆきから銃を向けられ、銃声だけ聞こえます。

その後何事もなかったように小春が部屋に帰ってきます。

この不思議な描写からすると、あの銃声はやはり小春を撃ったものと考えられます。

その理由はまず、星崎みゆきが拳銃をもっていたこと、そして夏樹一家の前に現れたこと、さらに銃声の直後から、現実的ではない「楽園」の会話になること。

今まで海に行こうという会話だったのが、最後は楽園という現実味のない会話に変わっている。

そして最後一家4人が集まり、昼間なのにナイトフラワーが咲いている。

この状況からやはり、小春はじめ一家はこの世にもういないことを表していると思われます。

私の考察では星崎は、自分の娘は薬物で殺されたのに、夏希は幸せな家族を持っているということに対して恨み、あの場面で小春を殺してしまった、そして夏希と小太郎は、おそらく幼稚園から帰ってくるときにでも、星崎に背後から撃たれ、自分たちが死んだこともわからず、思念だけが部屋に残っていたのではないかと考えます。

そしてその部屋で、死んだ小春と多摩恵の思念も合流して、4人で幸せそうに抱きしめ合ったということではないかと推測します。

銃声だけ聞かせた理由と殺害現場を見せなかった意味は?

上記でもナイトフラワーが4人の命は昇華された象徴と述べました。

しかし、それではなぜ銃声だけ響かせたり、殺害された描写はなかったのでしょうか。

ナイトフラワーという花は、花言葉でもあるように儚さのなかでも生き抜こうとすることへの象徴です。

私の考察ですが、最後にこの銃声で小春が死んでしまった現場や多摩恵がジムで殺められた描写をもろに出してしまうと、ナイトフラワーの花の意味が薄らいでしまうと考えたからだと思います。

そのあたりの描写を出さずに、最後昼間に咲いたナイトフラワーを映し出すことで視聴者にこの家族の生き様ととナイトフラワー花言葉を見事に一致させる効果があったのではないかと考えています。

多摩恵への三つの質問を考察

多摩恵がジムで倒され殺されかかったとき、親玉から3つの質問をする、場合によっては助けてもいいと言っていました。

そしてやくざの親玉サトウは「あのかあちゃんは・・」といったところで画面が切り替わりました。

私の推測ですが

「あのかあちゃんは、本当に星崎さくらに薬物を売ったのか?」

警察が星崎さくらに薬を売った女性の二人組をさがしていたため、事実かサトウは確認したかった。

「お前たちは俺から逃げようとしてるんじゃないだろうな」

多摩恵が「海の見えるところへ行こう」としきりに話していたため

「あの子供たちを生かしてやるかわりに、夏希か多摩恵のどちらが死ぬ?」

サトウが夏樹一家が逃亡する可能性があるとみていたため、多摩恵に質問したが、おそらくそこで多摩恵が「それなら自分を殺せ」と言ったため、サトウに殺められたのではないかと考えます。

以上にような内容ではないかと思っています。

レビューによっては「あのかあちゃんは本気で子供を愛してるのか」と書かれているものもありますが、今さら夏希の子供への愛が本物か聞くのも不自然だと思っています。

なぜなら、夏希が薬物を売買することを、サトウに懇願したときは、その理由が家族の生活のためということはサトウ自身もとっくに理解しているので、今さら本気で子供を愛しているかを聞くのはおかしいと思っています。

そしてサトウは返答によっては生かしてやると言っているので、多摩恵は「足も洗わず、これからもこの商売を続ける」と言えば、生き残れたかもしれないということだと思いました。

おそらく多摩枝はこの商売を辞めて、遠いところへ行くつもりだとサトウに言ったのではないかと推測します。

多摩恵は夏希の家族に海が見えるところへ行こう、足を洗ってこの世界を抜けようと言っていました。

つまりこの状況から逃げだされるのを恐れたため、サトウは多摩恵を襲ったのではないかと推測します。

なぜナイトフラワーが昼間に咲いたのか?

夜しか咲かないナイトフラワーが昼間に咲いた意味として、現実的ではないことを示しています。

あるいは死後の世界をあらわしているのか、はたまた願望を表現したものなのか

それは多摩恵がジムでサトウ達につかまり、尋問されて顔中ケガをしていたにもかかわらず、最後夏樹の家に帰った時は何事もなかったように無傷で帰って来たこと、そして家の前で小春が星崎に銃で撃たれたのに、小春も無傷で家に帰ってきました。

この光景からナイトフラワーが現実的ではない象徴ではありますが、多摩恵がジムでサトウに襲われたことや星崎が銃をもって小春の前に現れたことは現実なので、やはりこのナイトフラワーは殺された後の4人の死後の世界を表したものと考えます。

まとめ

冒頭でも述べましたが、この物語はかなり伏線が張られていて、しっかりとした結果はでていません。

結末は視聴者の想像に任されています。

私の考える結末として、小春の前に星崎が現れ銃を発砲したこと、そして部屋では夏樹と小太郎の会話が「海」から「楽園」と現実的ではない話に変わったことで、もうこの時には二人はすでに星崎によって銃で殺されていると解釈しています。

そして多摩恵もジムでサトウに尋問されているときにおそらく命を奪われています。

その理由はその直後、夏樹家に訪れますが、傷ひとつありません。

これは多摩恵の思念が夏樹に自宅にたどり着いたと考えます。

4人が死後の世界で再会したため、昼間にナイトフラワーが咲いた(現実的ではない世界)と考えています。

皆様はいかがでしょうか。

今日はここまでです。ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. おながねこ より:

    もしかすると…
    オープニングに夏希がトイレで見ていた夢の内容が、映画のストーリーだった…

    というのはどうでしょう?

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