主演は小林珠理江、通称ジュジュ役を森七奈が好演しました。
これはジュジュが親元から逃げ出し、トー横で出会った人との交流から裏切られ、ついには歌舞伎町の街に火をつけるという転落した人生の物語です。
ここではジュジュがなぜ歌舞伎町を燃やしたのか、そして妹のために溜めた1000万のお金は誰が盗んだのか検証します。
歌舞伎町を炎上させた理由は?
結論から言えば、ジュジュが今まで信じていた者から裏切られたことにより、自分の居場所と思っていた歌舞伎町を含めたすべてに失望し、火を放ったと私は考えます。
私はジュジュにとって歌舞伎町は、最初は自分を受け入れてくれるそんな場所に映っていたと思います。
この映画の中ではトー横でたむろしている若者は、親がいない又は、親から見捨てられたり等、様々な事情を抱えているようです。
そんな人たちに囲まれたジュジュは初めて自分の居場所を見つけたと思っていました。
しかし結局のところ、それは虚構の世界であることをジュジュは徐々に理解し始めます。
私が感じたのは、トー横でたむろしている彼らは、最初の挨拶でジュジュを歓迎したように見えますが、彼らの本心は他に居場所がなく逃げてきた先がトー横というだけで、もともと決して仲間意識が高いわけではないように映りました。
そして彼らは時に現実に戻されることにより、衝動的に死を選ぶようなとても不安定な精神状態でもありそうです。
そんな過酷な環境のジュジュにも夢がありました。
それは、1000万溜めて妹を救い出し、海外へ移住しようというものです。
ジュジュは友達の三つ葉の紹介で違法なバイトをしましたが、努力していよいよ1000万たまったところで、不幸にも何者かに全額盗まれてしまいます。
ジュジュは三つ葉を疑い探します。
なかなか捕まえれず、漸く見つけた三つ葉をジュジュは殺めてしまいます。
絶望したジュジュは最後の救いを求めて、KAMIくんこと上条いつき(一ノ瀬ワタル)に頼りましたが、落ち着くからと言って薬を飲まされます。
ジュジュは意識が無くなり、目が覚めると自分が歌舞伎町の道端で眠っていてお金も取られたことに気づきました。
ジュジュはこうして、トー横で知り合った仲間は、実はすべてが虚構の世界の中であることが嫌というほど思い知らされました。
全てがうそまみれの街に絶望し、ジュジュは歌舞伎町に火を放ちました。
私は途中どこかで救える道はないものか考えましたが、やはり未成年で親元を離れて、特に家出をしてしまったら、少女ならまっとうな生活は難しいようです。
ちゃんとした大人例えば親や教師あるいは警察官でもいいですが、出会えていればまた違ったと思いますが、不幸にもそういう人がいなかったので、落ちるところまで落ちてしまったという残念な結果になりました。
お金を盗んだのはカミくんと思われる三つの理由
1.カミくんが1000万円の存在を知っていること
ジュジュはKAMIくんから「1000万たまったんだろ」と聞かれ、ジュジュは三つ葉しか知らない事実をKAMIくんが知っていたことに驚きます。
KAMIくんは「そんなの誰でも知ってるよ」と言われ、その後ジュジュがコインロッカーへお金を取りに行きますが、盗まれていることに気づきます。
2.三つ葉が盗むには不自然な理由
ジュジュは即座に三つ葉を疑い、必死に探しますがなかなか連絡がとれません。
漸く捕まえた三つ葉をカラオケボックスで殺めてしまいました。
しかし私は盗んだのは本当は三つ葉ではないと思ってます。
私の考察では、もし三つ葉が盗んだのならば、公衆便所で子供をおろすような危険な行為は避けて、盗んだお金で医者に行って処置をしようとするのもではないかと考えています。
そのあたりまだ三つ葉には、ジュジュに対しての良心があったのではないかと思っています。
危険を冒しながら公衆トイレで出産するということは、手元にはお金がなかったからと推測できます。
そして本当に盗んだならば、ジュジュからの電話も取らずに行方を眩ますのが普通ではないかと推測できます。
私の考察ではジュジュのお金のことは、おそらく三つ葉からKAMIくん仲間に知られていると考えています。
そして私は、三つ葉自体ジュジュの親友を装っていますが、自分がホストへ遊びにいくお金をかせぐためにジュジュを誘ったわけなので、ジュジュを本当の親友とは思っていないと感じています。
そのため、お金を盗んでいないにしてもジュジュとの約束事など平気で裏切る神経はもっていると考えています。
つまり三つ葉はジュジュのお金のありかを、気軽にカミくんに教えることはあっても、それに対しての罪悪感は全くなかったと思われます。
私は友達の作り方がわからないジュジュにとっては、親友と思っていた人から裏切られたことによる大きな失望があったと思いますが、この映画の中ではトー横に集まっている人たちは現実の世界から逃げてきた人たちの集まりなので、友情関係という感情はほとんど希薄なつながりだと感じました。
3.カミくんから薬を飲まされ眠らされたこと
先ほども述べましたが、1000万のことを知ってから、薬を飲まされてるので完全に確信犯と思わざるをえません。
こういう理由から、三つ葉から情報を得たKAMIくん仲間がお金を盗んでいったと見るのが妥当だと考えています。
さらにこれは私の考察ですが、このKAMIくんという存在は、仲間の兄貴分みたいな振る舞いをしていますが、本当は反社会勢力とつながりがあるように見えました。
それは、KAMIくんは仲間に差し入れと言って、食べ物以外にも薬を大量に持ってきている場面がありますが、当然普通の薬ではありません。
医師の処方箋がなければ入手できない薬物を簡単に入手できてしまうあたり、KAMIくんの周りはまっとうな人脈ではないように伺えました。
ジュジュのその後とまとめ
ジュジュは最初は親の虐待から逃れ、歌舞伎町で安らぎを得られたかと思われましたが、どんどん嵌っていき、結局のところ落ちるところまで落ちてしまった映画でした。
放火したジュジュが大やけどをし入院していますが、放火をした罪は重いのは確実です。
死人が出ていないことを望むばかりですが、ジュジュはすでに三つ葉を殺めてしまっている罪の重たさを考えると、本当に救いようのない結末だと感じました。
しかしジュジュは最初から悪人だったわけではありません。
虐待する親から逃げ、漸く自分の居場所を見つけて、妹を救おうとお金を貯めるために頑張りましたが、信じていた人々から次々と裏切られ、心の支えを失ったため落ちるところまで落ちてしまったと思われます。
普通の少女であったジュジュが、助けてくれる大人がいない環境のなかでは、このように追い詰めらられてしまう可能性があるということで、とても恐ろしいと感じました。
皆様はどうお考えでしょうか?
今日はここまでです。ではまた。


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