中島哲也監督の最新作「時には懺悔を」がついに8月28日に公開されました。
この映画は本当なら1年前に公開される予定でした。
しかし、中島監督自身に大きな問題があったため、公開が延期されていました。
その詳細について紹介します。
「時には懺悔を」が公開延期になった理由は?
「時には懺悔を」の公開を延期した理由はこの映画の問題ではなく、中島監督自身の問題から延期されたと報じられています。
中島監督といえば過去様々な映画を作成していまして、その代表的なものといえば湊かなえ原作の「告白」が有名ではないかと思います。
とにかく独特の視覚効果を与える映像は見事で、人間の感覚に訴えるような映画の作りをされていてとても印象に残りました。
そのほかには、「嫌われ松子の一生」、「下妻物語」、「渇き。」、「来る」など手掛けていまして本数的には多くはないのですが、いずれもインパクトがある作品を残しています。
その中で問題となったのが「渇き。」でありまして、この中で出演していたある女優さんにハラスメントをしたということで問題になっていました。
事態を重くみた映画関係者は、今回の「時には懺悔を」の公開を延期したということです。
「時には懺悔を」の映像技術/見るべきポイントを解説
とても残念な事件でしたが、延期していた「時には懺悔を」の公開もついに解禁されることになり、改めて中島監督のすごさを紹介したいと思います。
視覚効果のすごさ
一連の問題によって監督をめぐる報道にも注目があつまりましたが、映画監督としてはとても才能のある方なので、それが潰れてしまうのかとても心配していました。
ここでは、その中島監督の卓越した映像技術について紹介していきます。
私は、中島監督といえば何といっても視覚効果の巧みさだと考えます。
特に「告白」や「来る」では使われているのですが、ナレーションを使わなくても、音楽や映像効果で緊張感や絶望感などを効果的に表現して、観るものをその世界観に引き込む技法を取られています。
映画「告白」の場合
例えばこの「告白」についてですが、松たか子が演じる女教師役の森口悠子が、教室で自分の娘を殺した犯人を実名で告白し、生徒は緊張とショックを受けます。
そしてホームルームが終わり、生徒の下校の様子が映像に流れますが、笑いながら女生徒たちが雨上がりの水たまりを踏みつける様子を、洋楽を流しながらスローモーションで流れます。
その視覚効果は、特にナレーションを入れなくても、見るだけで生徒達の緊張感からの解放が伝わります。
このような独特の映像効果で、説明がなくてもその世界観にはまっていくような場面が、随所にちりばめられています。
映画「来る」の場合
これはがっちりホラーですが、最初からなんともいえない禍禍しい映像が流れますが、急にパンと画面が変わり、軽やかなクラシックの音楽と共に妻夫木が演じる田原秀樹と黒木華が演じる香奈が、車で緑豊かな実家に行く映像も、普通に幸せそうなカップルに何かすごいことが起こりそうだということを予感させる効果があり、ゾクッとします。
幽霊が出てくるような直接的な怖さではなく、全く関係のない映像を流すことで、視覚的に恐怖感を植え付けるような手法をとることによって、観る者に不安感を煽ります。
このような中島監督の独特な映像技術は若手の監督にも影響を与えています。
例えば映画「八番出口」の川村元気監督も影響を受けた一人と言われています。
「時には懺悔を」を観るべきポイント2選
中島監督の卓越した構成力とは
中島監督は、映画の構成にも長い年月をかけています。
例えば普通の映画は撮影に入ると1か月か長くても2か月くらいで終わるとところを、「来る」に関しては4か月を要しています。
その理由は脚本自体が膨大で、撮影しながら徐々に削除していくという手法を取られていた結果時間を費やしたということです。
しかし映画を観ると、どこが削除されたかは解らず、話はとてもスムーズであり、違和感は感じませんでした。
原作が長編であるならば、それを削除する行為は作品の話の流れがどうしても違和感がでてしまう映画が多いのも事実です。
このことから中島監督の映画の構成力が卓越していることが伺えます。
中島監督は、映像技術も然ることながら、構成にも納得するまで大変時間をかけて作品を仕上げているという特徴があります。
そういう意味では私は、中島監督は映画に関しては妥協を許さないストイックな方ではないかと考えています。
そしてこの「時には懺悔を」は構成にかけた時間はなんと18年です。
この作品も原作が存在していますが、その難しさから映像化は不可能と言われていました。
中島監督の作品の中でも構成に最長時間を有した作品だけあって、それが今回初めて映像化されることになり、中島監督としても悲願だったと思います。
そこまで時間と労力を費やした作品であるからこそ、どのように仕上がったのか公開がとても楽しみです。
「時には懺悔を」キャストの特徴
中島監督の作品は、結構同じキャストを使っていることが多いという印象でした。
例えば、「告白」で松たか子は子供を生徒に殺された女教師役や「来る」では主演の真琴の姉で凄腕霊媒師の比嘉琴子を演じて、とても印象に残る配役でした。
また小松菜奈は「渇き。」や「来る」では、ほぼ主役で存在感がある演技を披露していました。
こう見ると結構同じ役者を使っていることが多かったのですが、今回の「時には懺悔を」はキャストはほとんどが新しい顔ぶれです。
強いて挙げれば役所広司、黒木華くらいですが、主役は西島秀俊、満島ひかりは初だと思いますのでまた新しい世界観でどのような演技を披露するのか楽しみです。
まとめ
「時には懺悔を」は中島哲也監督が手掛けたひさしぶりの作品になります。
前回の「来る」以来であり、約7年ぶりにメガホンを取ったということです。
映画が公開するまでいろいろ問題がありましたが、公開することが決まって本当によかったと思います。
私としては好きな監督の一人なので、今回もどのような映像を見せてくれるか楽しみにしています。
中島監督の独特の世界を堪能してください。
時には懺悔をの別記事もご覧ください

今日はここまでです。ではまた

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