「正直不動産」もついに映画化されました。
今まで正直不動産から正直不動産2も放映され人気を博していましたが、満を持して映画化されたと言ってもいいでしょうか?
これは原案が夏原武、脚本が水野光博、作画が大谷アキラで現在もビッグコミックで連載中の漫画です。
キャストも初期から大きな変更もなく、永瀬財地(山下智久)をはじめ、後輩の月下咲良(福原遥)、部長の大河真澄(長谷川忍)、社長の登坂寿郎(草刈正雄)などの登坂不動産のメンバーやミネルヴァ不動産の神木涼真(ディーン・フジオカ)、花澤涼子(倉科カナ)、社長の鵤聖人(高橋克典)も健在ですし、また登坂不動産から独立した桐山貴久(市原隼人)もしっかりと役割をこなしています。
それでは今回話題に上っていたのが、借家権とか農地法だったと思いますが、これがどういうもんか解説したいと思います。
借地借家法って何? なぜこんな法律があるの?
今回のストーリーでは、山口ヒロト(岩崎大昇)が月下の学生時代の同級生でしたが、山口は以前、ライアー永瀬と言われていた時代に、ある物件を紹介し、そこに住みました。
しかしそこは定期借家権の契約が結ばれていて、3年経ったら出ていかなければなりませんでした。
山口はちゃんと説明してくれなかった永瀬に対して激怒していましたが、そもそもこの法律は何のためにそして誰のための法律かご存じでしょうか?
これは法律はそもそも借地借家法に基づいています。
これは借りた人、また借りた家の人の権利を守るために存在しています。
例えば、この法律が無い場合、大家から出て行けと言われたら出ていかなければならなくなり、借りて住んでいた人は大変困ってしまいます。
それを防ぐために、5年で契約していても借りて住んでいる人は、大家に許可とらなくてもそれ以上に住み続けることができます。
これが借地借家法の原点です。
アパートの部屋を借りる場合、通常は普通借家権で契約すればずっと住み続けられますが、中には定期借家権を結ぶこともあります。
これは契約上で3年と言われたら、3年で出ていかなければなりません。
そのかわり家賃は通常より安めに設定されています。
ライアーの永瀬は、そのことちゃんと山口に説明していません。
劇中では小声で、住み続けることはできるといいました。
しかしそれは大家が認めなければならず、理由があって最初から3年と決めていますので、それを覆すのはとてもハードルが高いです。
更に山口は、ギターの騒音でクレームも出ており、大家の印象も悪いのでこれ以上住み続けるのはとても難しいと言わざるを得ません。
永瀬は宅建士でもあるので、そこをしっかり説明する義務がありました。
本来この場合は、永瀬が宅建業法違反に問われてもしかたがない案件です。
しかし、後輩の月下が見事にこの難題を解決しましたので、問題にならずに良かったということですね。
農地法とは? 農家をするにはどんな手続きが必要なの?
桐山がもめていたのが、この農地法の問題でした。
実際に農業を営んでいる場合、これを誰かに委託する場合は地元の農業委員会の許可が必要です。
これは農地法3条で定められています。
これをせずに売買した場合は無効になってしまいます。
しかし、最近農地法の改正があって、開発する土地の7割が農地の場合、県知事の許可がおりれば、他人に売買することができるようになりました。
桐山はこの法律を利用して、自分が住んでいた地元を活性化しようと計画したのでした。
桐山が県会議員のつてを探していたのはそういう理由からでした。
不本意ながら桐山がミネルヴァ不動産の鵤社長を頼ってしまったのは、そのつてがあったからです。
しかし、桐山の構想は、あるトマト農園の経営者によって阻まれていました。
このトマト農園の経営者は頑なに土地を譲るのを拒絶していましたので、鵤社長は地上げ屋を使って立ち退きさせようとしました。
ここで永瀬が出したアイデアは、トマト農園の土地をいったんその農業法人に売却し、その土地を借地にする、すなわち買い取った農業法人からその土地を借りるという契約を結びました。
いわゆる借地借家法の適応です。
これにより、トマト農園は存続することになり、農業法人もそのトマト作りのノウハウも学べるというお互いにWINーWINの関係になり一件落着しました。
まとめ
私は、宅建の勉強も少しかじっていましたので、この正直不動産のドラマや映画もなるほどと思って観ていました。
勉強するほど不動産業界の奥の深さが痛感いたします。
この正直不動産のドラマや映画は、笑いの要素があり一見コメディにも見えますが、大変重要なテーマを大河部長のわかりやすい解説されています。
そのため、大変難しい話なんですが、不動産に疎い方でも疲れずに楽しめる作品になっていると思います。
私たちは住まなければなりませんし、そのためには不動産との付き合いは避けて通ることはできません。
なかには、本当にひどい不動産業者も未だに存在してると思います。
私たちも不動産業者に行くなら、担当者にすべて任せるのではなく、少しでも勉強して対応していくことが必要ではないかと思います。
今日はここまでです。ではまた

コメント