「鉄槌教師」もいよいよ終盤の9話を迎えました。
この章ではファジンの恋人を刺したチョ・ギュチョルが復学した話もありますが、ここではソングへのいじめはなぜ止まられなかったのか考察していきます。
なぜソングはいじめから抜け出せなかったのか? 弱いものを追い詰める手法とは?
この話はグループにいるソングを仲間にみせかけ、その人のアカウントにゲームなどの課金して搾取するという今どきの悪質ないじめになります。
そしていざ教権局から調査が入ろうとしたときに、不良グループのリーダーが逆にソングから虐められたと訴えるという非常に悪質な行為です。
虐められた人は、お金を搾取されるだけでなく、いじめの加害者に仕立てられようとしていました。
そして委員会では、わざわざ弁護士まで同席させて、ソングを加害者に仕立てて責め立てます。
このいじめで恐ろしいところは、暴力によるものではないということです。
この首謀者のチホは友達という関係を利用して相手を逃げられなくするという、はたから見てもいじめの構造が見えにくいのでとても厄介です。
このいじめの原因はソングが「嫌われたくない」「仲間になりたい」という気持ちから、チホの要求が断れないことを利用して付け込み、友達から支配へかえてしまうという恐ろしいいじめの実態があります。
それは体力的に少し弱い人が、けんかの強い人にいじめられるというのなら解りやすいのですが、SNSが普及し情報が入手しやすくなりまた容易に拡散することができることにより、それがまた外部からは実態を見えにくくしているという側面があります。
このソングの問題でも、SNSを利用した悪質なものでもありますし、また暴力的ないじめではないので教師などの外側から見る人間では現状が把握しづらいという点で深刻化していると思われます。
そして更にいじめを根深くしているものは、周りの人間もソングのような虐められている人を助けてしまうと今度は自分がターゲットになってしまうことを恐れて、敢えて傍観するか、いじめている側の味方をして、さらに集団でのいじめに繋がってしまうのが恐ろしいところです。
しかし、教権局はそんな悪質ないじめに対して鉄槌を下します。
なぜ周囲はいじめを発見できなかったのか?
これは先ほども述べましたが、まず暴力がないということが挙げられます。
ソング自身、友人関係を壊したくないということと、チホも本人が了承していたと周りからはお互いに人間関係があるようにみえること。
ソングやチホ側もみかけ上、友達という関係であるため、ソングからは助けを求めにくいという背景があるため、周囲からいじめの実態が把握しづらかったという構図がありました。
教権局によるいじめの制裁
教権局のファジンは、このいじめを制裁するために、ソングがされたことを首謀者のチホに対して行いました。
チホがソングにしていたいじめは、遊びの延長、つまり軽い気持ちで実施していたにすぎませんでした。
実際にチホは暴力は振るっていないことで、いじめではないという認識でした。
しかしファジンはチホに対して体に傷があることだけがいじめではなく、精神的に苦痛をあたえることもいじめになることを身をもって諭しました。
そして教権局のファジンによる制裁でチホがソングにしていた行為が、どれほど苦痛だったかということが初めて思い知らされたのでした。
最後にチホは、泣きながらうずくまるしかありませんでした。
昔のいじめでは、暴力で傷やあざができることで、いじめの実態も把握できやすかったと思いましたが、今回のようなSNSでの精神的ないじめでは、実態を把握することは容易でありません。
教権局は見事に事件を解決しましたが、実際にはこういう系統のいじめは発見すること自体、非常に困難だと思われます。
SNSも普及して最近では本当にいじめも多様化していると思いますが、教育現場ではなおざりにせず、しっかり向き合って解決してほしいと思います。
ギュチョルはなぜチホのいじめを利用したのか?
その理由はギュチョルが教権局を潰すためでした。
ギュチョルは自分の闇販売ルートを確立するためにこの教権局がとても邪魔な存在に映っています。
その教権局の世間での評判を落とし活動を制限させるために、ギュチョルはチホが教権局に追い詰められ自死したと見せかけ、屋上から突き飛ばしました。
ここでギュチョルとファジンがなぜ対決するに至ったか考察したいと思います。
まず整理しなければいけないのが、ギュチョルの教権局への思いと、ファジンを含む教権局のギュチョルへの思いは隔たりがあるということです。
私の考察ではギュチョルは教権局に対しては憎しみも何もありません。
ファジンの婚約者を殺めた罪の意識は全くなく、ただただ邪魔な存在として捕らえています。
一方、ファジン率いる教権局は、婚約者を失った恨みでギュチョルを見ているため、絶えず監視の目が光っていました。
つまりギュチョルは自分に対しての恨みを教権局から強く感じて、自分の今後の目的に対して特に監視され邪魔をしてくる存在にみえたため、ギュチョルは教権局に対して、チホを使って攻撃したと考えています。
そして10章ではギュチョルの本当の恐ろしさが教権局に牙を向けます。
まとめ
今回はネットを使ったいじめの構図を紹介しました。
主犯格の暴力はふるっていないという主張に対して、体に傷があることばかりが暴力ではないという切り返しがとても印象に残りました。
ギュチョルの本性も表れてきましたが、10話ではいよいよギュチョルとファジンとの因縁の対決になります。
お楽しみに・・
今日はここまでです。ではまた。
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