「ごはん」 苦労が報われない米作りとそれでも続ける理由とは? 

ヒューマンドラマ

これは安田淳一監督が、4年の歳月にわたって撮影し、日本の米を表した映画です。

米作りの苦労とそれでも続ける理由とは? ネタバレ

東京で派遣会社で働くひかりは、お父さんの突然の訃報により、神戸の実家に戻ります。

お父さんは米農家でありますが、ひかりはお父さんや米農家については快く思っていません。

それは以前お母さんが亡くなるとき、お父さんは田んぼの手入れに出かけていて、小学生のひかりが一人で看取った経験があり、今でもなぜそんなにまでして米作りが大事なのか理解できないでいました。

それでも、後継ぎがいない状況で、田んぼをなんとかしなければなりません。

全部で甲子園球場4つ分の広さがあり、ひかりは引き受けた田んぼを返しにまわりましたが、高齢者であったり、サラリーマンをやって農業をやる余裕がなくなった人だったりで、誰も引き受けてはくれません。

またお父さんと共同作業をしていた源八は、足を骨折していて動けません。

しかたなくひかりは、源八が回復するまで、米作りを手伝うことになりました。

それと共に、お父さんがなぜあんなに一生懸命、米作りをしていたのかも知りたいとも思いました。

ひかりは源八から、何をすればいいか教えてもらいます。

まず水引きが一番大事で、水は2、3日で干上がってしむので、こまめに農地に入れること、もし怠ると雑草が生えてきて、米の味が落ちると説明され、ひかるは教えられた通り実行します。

しかし隣の田んぼの百姓から、ひかりの水引によって、隣の水引ができないトラブルになり、ひどく怒られます。

自分の田んぼの水引をすると、他の家の田んぼに水がいかなくなるので、周りを見ながらタイミングよくやらなければいけなかったようです。

そして、時には水引を忘れて、水枯れした田んぼもでてしまいました。

次にひかるは源八から、大事な土用干しについて指導も受けます。

これは夏場に、田んぼの水を抜いて、からからにし、根に酸素を送ることによって根腐れを防ぎ、収穫量を増やし、また品質も良くなるという伝統的な作業です。

そして土用干してから10日ほど経って、水を入れると出精、つまり稲が伸びて茎が太くなっていくことも教えてもらい実行に移しました。

さらに、源八はひかるに間断灌漑(かんだんかんがい)することを提案します。

これは水を張って、何日か経って無くなったら、乾ききらないうちにまた水を入れる。

これは根が長期間、水につかって老化を防ぎ、これも米の出荷量や品質を向上するために必要な作業のようで、ひかりに伝授しました。

ひがりが一生けん命、以上の教えを元に稲を育てていましたが、作業中、熱中症で倒れて、病院へ運ばれます。

退院後に気落ちした光を、回復した源八に車で連れられ、田んぼを見に行くと、出穂しているのがわかり感動しました。

そんな苦労の中、稲は順調に育っていましたが、不運にも台風に見舞われてしまい、稲が無残に倒れた風景をひかりは見せつけられます。

ひかりはショックを受け、やる気を削がれたようでしたが、源八がひかりを田んぼに連れて行き、穂を触らせると稲が固くなっているのがわかり、順調に米ができていることに感動しました。

そこでひかりは収穫まで残って、米を最後まで作ることを約束します。

やる気になったひかりは、米作りの本を読んだりして、頑張り始めます。

更に、ひかりは米作りに使う機械を、本格的に源八から教わります。

乾燥機はもみを入れて乾燥させる装置、米は水分が多く、湿っていてはカビやすいという理由で使う

うす引き機はもみから玄米をわける機械

米選機は悪い米と良い米を分ける装置

そして最大の機械である稲刈り機も教えられました。

これだけの機械を揃えなければならないことに、ひかりは驚きます。

季節は収穫を迎え、ひかりは稲刈り、乾燥、脱穀、袋詰め、配達を一編に作業をすることの大変さを知ります。

順調に稲刈りは進んでいましたが、ひかりが覚えたてのコンバインで稲刈りをしている最中に、針金が引っ掛かり、故障してしまいます。

コンバインが動かなくなったので、他の農家にコンバインを借りられないか聞いて回ります。

しかし、収穫を迎えている時期に誰もかしてくれません。

そしてひかりと源八はしかたなく鎌をもって、稲を刈り始めます。

とほうもない作業に自暴自棄になったひかりは源八に「なんでこんなしんどいことしてるの?すこしでも天候が悪いと収穫に影響するし、機械もたくさん必要で、食べていくのがやっとじゃん」と嘆きます。

源八は米づくりの良さを訴えますが、ひかりはお父さんがお米の世話のせいで、お母さんを看取れなかったことや、ひかりの小さいときから、お父さんが米作りの作業ばかりで構ってくれなかったことでいい思い出がないので、ひかりには良さなど理解できませんでした。

そしてとうとう、ひかりは源八に、もう手伝いにこないでと冷たく突き放してしまいます。

次の日、ひかるは一人で稲刈りをしていきます。

しかし一人では到底できるわけなく、難航していると源八が手伝いに来てくれました。

ひかりは思わずひどいことを言ってしまった源八に誤り、源八はそれを受け止めて、また共同で作業をし始めました。

すると、昔、ひかりのお父さんに世話になった人たちが、手伝いにきてくれるようになりました。

ひかりはお父さんに人望があることに驚きました。

さらに村人の一人が、使わなくなったコンバインを貸してくれました。

この人も昔、工場誘致のため、田んぼを取られるとこでしたが、ひかりのお父さんの誘致反対運動のおかげで取られなく済んだことで、お父さんに貸しがありました。

こうして様々な苦労を乗り越えて、ようやく米の収穫が完了しました。

ひかりは自宅で、自分で作ったご飯を炊いて味見をしました。

あまりの美味しさに泣きながら、お父さんのことを思い出し、お父さんの苦労と米作りを続けた理由が初めて理解できた瞬間でした。

ひかりは今後も、米作りを継承する約束を源八にしました。

日本の米の現状と問題点とは

2023年には令和の米騒動が勃発して、スーパーから米が無くなったのは記憶に新しいところです。

しかし、こういった米の根深い問題は、まだまだ山積している状況です。

第一に高齢化問題が挙げられます。

農家の方は多くが高齢者であり、後継ぎがいないため作り手がいなくなるという問題があります。

第二にインバウンドの需要の増加です

海外の日本人気は高く、急激に外国の方の日本への移動が増えているので、米の需要が政府の想像以上に増えてしまったのも要因の一つです。

第三に気候変動が挙げられます。

ここ数年、夏は以上に厚く、作物にも大きな被害が報道されました。

この映画は、東京で働いているヒカリ(沙倉ゆうの)が、田舎の農家のお父さんが突然亡くなったことにより、ヒカリは実家に戻り、様々な困難に合いながらも、周りからの援助を受けながらお米をつくっていく物語です。

現在の問題がよくわかる作品になっていると思います。

まとめ

この映画を観る前は、米作りは大変だと何となく思っていましたが、実際にどれだけ手間がかかっているかは、ピンときてはいませんでした。

途中で、ひかりが、なんでこんなことしてるの?天候に影響されるし、機械はすごくお金がかかるし、食べていくことがやっとじゃないのと言っていましたが、農家の現状が集約している言葉だと思います。

しかし、ひかりは最後に、自分の作ったごはんを食べて泣いていたシーンがありましたが、これだけ手塩をかけて育てた米だからこそ、作る価値があることがよくわかるシーンでした。

本当に日本人にとってお米は主食ですので、今後も守っていってほしいと思います。

みんさんはいかかでしょうか?

今日はここまでです。 ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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