これは柚月裕子原作の警察小説です。
この方は代表作が「孤狼の血」や「盤上の向日葵」「最後の証人」などが有名で、警察ハードボイルドの作品が多いです。
この映画は特に、刑事警察と公安警察の立場の違いについての話ですが、内容はかなりリアルのようです。
今回は警察の中でも、刑事と公安の違いを紹介します。
刑事警察と公安警察の違い
劇中でも話があるように、お互いに仕事に対する立場が違うので、反目しているのは本当のようです。
刑事警察は事件が起こってから、捜査して犯人を逮捕するのに対し、公安警察は事件を未然に防ぐために活動する、いわゆるスパイ活動をして、情報を収集することに目的を置いていますので、お互いに調査の手法が違うので、非常に仲が悪いと言われています。
劇中では公安のことを「サクラ」と呼んでいましたが、時代とともに呼び名は変わっているようです。
「サクラ」から「四系」とか「チヨダ」現在は「ゼロ」と言われているようです。
それでは朽ちないサクラの紹介したいと思います。
朽ちないサクラ ネタバレ
愛知県在住の女子大生が、ストーカーで神社の息子に殺されます。
殺される前に、両親からストーカーの被害届を警察に出していましたが、多忙ということで受理されず、殺害という最悪の結果になってしまいました。
しかし、本当の理由は愛知県警の慰安旅行があり、ストーカー被害の届け出を後回しししていたのが実態でした。
警察では隠していた事実でしたが、何者かによってそのことをリークされたのでした。
愛知県平井署の広報課の森口泉(杉咲花)は、友人の新聞記者である、津村千佳(森田想)にうっかり慰安旅行のことをしゃべってしましました。
津村は泉と、このことはスクープしない約束をしました。
しかし、後日、新聞に慰安旅行の記事がスクープされたため、泉は津村が情報をリークしたのではないかと疑いの目を向けます。
津村は疑いを晴らすため、リークしたのは自分ではないとういう事実を掴むと言って、泉のもとを去りました。
しかし、数日たって、泉は津村が橋の上から川に飛び込んで死亡したことを知らされます。
刑事の調べで、この事件は他殺が濃厚と判断されます。
それは大量の水を飲んだのですが、その中にわずかに水道のカルキが検出されたため、何者かが水道の水で溺死させ、あたかも自殺に見えるように橋の上から投げたということでした。
さらに、爪に皮膚偏があり、誰かをひっかいた形跡もあったようです。
津村の通夜のあと、泉の上司の富樫隆幸(安田顕)は泉を食事に散れ出し、富樫が死んだ津村の携帯から泉とお互い仲が良かったこと、さらに慰安旅行のやり取りをしていたことまで掴んでいて、津村の殺人に対して泉を少し疑っているようでした。
富樫は捜査1課の梶山に津村と泉の関係を伝え、泉は事情聴取を受けました。
梶山は泉に、津山が殺された状況の説明と、津山が何回か小先市に言っていることを教えました。
その後、泉は後輩の磯川と行動を共にし真相を明らかにしようとします。
磯川が社内のうわさから、百瀬が会社を辞めさせられた腹いせで、リークしたのは彼女ではないかと疑います。
磯川が会社のお局から聞き出したところ、百瀬は同じ課の辺見と付き合っていましたが、辺見から突然ふられ、辺見が会社の上司に働きかけ百瀬を辞めさせたのではないかと疑っていました。
その事実を確かめに二人は小先市の百瀬の実家に行きましたが、本人は自殺してしまったとのことでした。
梶山は慰安旅行をスクープした兵頭を事情聴取し、ネタモトは百瀬だということと記事にしたのは兵頭だということを白状させます。
さらに、兵頭からは津村から連絡があり、辺見から百瀬に渡されたおみくじをもらって、「これを見て解ったかもしれない」と言い残し、それっきり連絡がなくなったとのことでした。
一方、磯川は辺見に真相を確かめようとしましたが、辺見は会社を突然辞めて、電話番号も変わり、また自宅も逃げるように引っ越したことがわかりました。
泉は、上司の富樫は元公安だったこと、そしてその時にカルト教団の調査をしていて、施設を見張っているときに、教団の構内でリンチに合っている人を助けたのですが、警察の影を察したカルト教団は予定を早めて毒薬で住民を殺害をしたということを知りました。
また富樫はそのトラウマをかかえていることを泉に漏らしました。
その後、泉はストーカーの加害者の宮部を調べるため、神社までいきます。
神社の祠にはそのカルト教団のマークがあり、宮部が教団の一員ということがわかりました。
ここで上司の富樫は仮説を立てます。
それは宮部はストーカーで長岡愛理を殺害しましたが、教団は宮部が信者だということを知られたくなかった、
しかし津村は何らかの理由で宮部を信者と気付いた、
それはもしかしたら辺見から百瀬に情報を流したのを、さらに津村に伝えたのかもしれない、
というものでした。
捜査一課の梶山は津山の殺害は教団が関与していることを疑い、サクラ(公安)に教団のリストを提供するように依頼しましたが、断られました。
それを見た梶山はサクラに口利きし、情報を梶山に流しました。
刑事捜査一課は、リストの中で、小先市を走った車を洗い出しました。
そこで容疑者として浮上したのが浅羽でした。
刑事は教団内で浅羽を追いかけましたが、車で逃げられます。
しかしその車はブレーキが壊れており、横転して浅羽は死んでしまいました。
これで容疑者死亡のまま終わりかと思いまいたが、泉は神社で、津村が手に入れたおみくじを入手しました。
そして、泉は上司の富樫と食事をしながら、おみくじを読み上げました。
そこには「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」(この世にサクラがなければ春はもっとおしとやかだったのに)
泉は富樫にこのおみくじを見せ、この文言からこれはすべて公安が仕組んだものではないか、そしてその中心が元公安だった、富樫ではないかと詰め寄ります。
泉の仮設では・・
富樫は、カルト教団でリンチに合っていた者が浅羽であり、彼を助けたことにより、浅羽に津村を殺害するように脅迫したのではないか。
そして、ストーカーの犯人の宮部は公安のS(スパイ)で、被害者の家族から被害届を出されていたのを辺見に受理しないように脅迫したのが、公安だったのではないか。
というものでした。
泉は富樫に犯人ではないかと問い詰めました。
富樫はそれに対して明確な答えはだしませんでした。
その後、泉は会社辞めることを決心し、警察になることを決意しました。
泉の警察官になる決意の真意と考察
結局この映画は、警察事務員の泉の調査により、上司の富樫が犯人であることを突き止めましたが、確たる証拠がなく、現段階では富樫を裁くことができません。
泉は自分が警察官になることは、公安の不正を暴くための決意だと考えられます。
そしてなにより、自分が親友、津山を信じなかったために、殺されてしまったことに対しての大きな後悔のため、真実を暴こうとしているのだと思います。
富樫の論理としては、何の罪もない一般市民を毒殺した教団に対して、その教団をつぶすことができるなら、一人や二人しんだところで構わないということですが、当然許されるものではありません。
是非、森口泉には立派な刑事になってもらって、津山の無念を晴らしてほしいと思います。
今回はここまでです。ではまた


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