「でっちあげ」映画 元ネタと綾野剛の驚愕の演技力

ヒューマンドラマ

1月からNetflixで配信開始しています。

公開されるやいきなりネトフリの映画ランキングで1位になりました。

映画「でっちあげ」の元ネタ

この映画は、2003年に福岡で実際に起きた事件をもとに、制作されました。

当時の報道によると、教師による生徒への、全国で初めてのいじめとして認定された事件でした。

被告であった教師は、殺人教師といわれ、マスコミや世間から大変厳しい非難を受けました。

このころは、まだカスタマーハラスメントの概念もまだ薄く、保護者からクレームを入れられときは、とりあえず謝罪をしなければならないという社会的な背景もありました。

 

今回は映画の紹介と、役者の演技力についてお話します。

「でっちあげ」のキャスト

森下誠一(綾野剛)・・当事者の教師

氷室律子(柴咲コウ)・・いじめを訴えた母親

氷室拓馬(迫田孝也)・・律子の夫

氷室拓翔(三浦綺羅)・・いじめを受けたといわれる当事者

鳴海三千彦(亀梨和也)・・いじめをスクープしたマスコミ

前村義文(小澤征悦)・・氷室拓馬の精神鑑定医

監督の紹介

三池祟史監督・・三池監督といえば、代表的なのが「無限の住人」、「クローズ」、「着信あり」、「悪の教典」など数多く手がけられています。

その中で印象的なのが、「悪の教典」です。主演の蓮見聖司(伊藤英明)のクラスへの猟奇的な殺人は非常にショッキングでした。

ということで、今回の作品も過激描写があるかと思っていました。

思ったほどでは無いにしろ、氷室律子の回想シーンではありますが、森下誠一(綾野剛)の拓翔へのいじめの場面は、目を覆いたくなるようなものでした。

では、この映画のあらすじを紹介します。

「でっちあげ」の あらすじ(ネタバレ含む)

裁判で氷室律子の供述からはじまります。

氷室律子の供述

裁判での律子の供述から始まります。

律子の供述によると、森下氏は氷室拓翔に、祖母が外国人で髪が赤いことに対して、血が穢れていると差別発言したとのこと。

また森下氏は、ピノキオといいながら、鼻を強く引っ張り出血させたこと、更にうさぎといいながら耳を引っ張り、切れて出血したことがあるとのこと。

教室では、拓翔が時間内に片付けができなかったことで、森下氏がカバンをゴミ箱に捨て、足で押し込んだとのこと。

こうして日常的にいじめがあったとのことですが、極めつけは、「生きていても仕方ないね、死に方を教えてあげるよ」と、屋上から飛び降りるよう自殺強要までさせられたとのことで、拓翔は重度のPTSDになったことに対して、氷室夫妻が森山に訴えを起こしました。

ただこれは、氷室律子の完全ないいがかりであり、無関係の森下は騒ぎを収めるために、いじめを認め謝罪しましたが、収まるどころか日本を巻き込んだおおきな騒動へ発展してしまします。

 

学校へのクレーム

場面は氷室律子が、拓翔にいじめにあったと思い込んで、氷室夫妻が学校へクレームに行くところから遡ります。

氷室夫妻は、校長や教頭、そして森下に謝罪を求めます。

しかし、森下は身に覚えがないため、いじめに対し拒絶したいことを校長に懇願しますが、校長や教頭からは、とにかく謝罪するように強要されます。

森下は場を収めるために、仕方なく謝罪します。

この時の森下役の綾野剛の、動揺して涙ぐんでしまう迫真の演技は、見ているこちらも胸にささる思いでした。

話は続いて、騒ぎもこれで終わったように見えましたが、氷室夫妻の怒りはこれで収まらず、このことをマスコミの記者、鳴海三千彦(亀梨和也)にリークしてしまいます。

鳴海は大々的に週刊誌に掲載し、それに便乗したテレビや大手週刊誌にまで飛び火し、報道が過熱していきます。

この過熱報道により、ついには自宅までさらされ、殺人教師とまで呼ぶマスコミまで現れます。

この連日連夜報道陣に囲まれることで、森下は精神を病んでいきます。

そして最終的には、氷室夫妻は訴えを起こし、損害賠償まで請求してきます。

このことにより、森下は教育委員会に呼ばれ、6か月の停職処分を受けることになり、社会的にも信用が無くなりました。

森下の逆襲

こうして心身ともぼろぼろになった森下ですが、生き残る一筋の光が見えてきます。

それが弁護士の湯上谷年雄(小林薫)です。

湯上谷弁護士は、氷室夫妻の主張にはリアリティーがないということで、森下の弁護を引き受けることになりました。

湯上谷弁護士の調査で、氷室律子の祖母は日本人であり、親族はだれも外国人はいないことが判明しました。

また、PTSDと診断した精神科医は、PTSDのテストを拓翔ではなく律子に行ったということがわかり、全く信頼できなものだとわかりました。

また、いじめがあったとされる教室でも見たものがおらず、保健室へ行ったこともなければ、ケガをしたにもかかわらず医師の診断書もない、更に鼻や耳からの出血は、拓翔のアレルギー体質からきているいうことを証明し、無実をアピールします。

そして判決では、原告氷室夫妻の要求を棄却して、被告、森下の勝訴となりましたが、損害賠償は棄却されたものの、判決文では軽度ないじめがあったととのことで、完全に信用を取戻すまでにはいたりませんでした。

その後結局、氷室夫妻は控訴することもありませんでした。

そして10年の月日がながれ、教育委員会から6か月の停職処分を取り消すとの通知がきて、漸くいじめは無かったという真実を勝ち取り、社会的信用を得ることができました。

綾野剛の驚愕の演技力

今回の綾野剛の演技力は本当にすごかったです。

最初、律子の回想で、拓翔がいじめられているとしたシーンでは、綾野剛はまるで人間の血が通っていないと思えるような残忍さでした。

しかし、氷室夫妻から攻められているシーンでは、どうしていいかわからず、涙ながらにおびえるシーンでは、本当に胸が痛くなりました。

当然役者ですから、その人物になりきって演技はするものですが、多くの役者は人柄がどうしてもでてきてしまいます。

つまり、やさしいイメージの人が、怖い役をやっても少し違和感がでてきてしまったり、怖いイメージの人が急に優しさをアピールしても、気持ちの悪さが出てくるものだと思います。

しかし、今回の綾野剛はそのどちらの役をこなしても。全く違和感がありませんでした。

今回の作品はNetflixの映画で1位になりましたが、これは偏に綾野剛の演技力で掴んだといっても過言ではないと思います。

まとめ

冒頭でも話しましたが、これは福岡で起きた全国初の、教師による生徒へのいじめということで、国内で大きなニュースになりました。

この当事者の教師は、見に覚えのないことでしたが、過熱した報道の前では、何も話しても信じてはもらえず、日本中から殺人教師とバッシングされていました。

その時は、世間に対しても絶望しか感じていなかったと思います。

この教師は、最終的に勝訴したので良かったはといえますが、それでも失った多くの時間は、取り戻すことができません。

自分たちにできることは、マスコミやSNSで大きく報道や、拡散されている事象がありますが、それが本当に真実かどうか冷静に受けとめて、対処することが必要だと思いました。

それでは今回はこれで終わります。  ではまた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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