「地面師たち」青柳に見る詐欺に引っ掛かりやすい人物像とは?

ヒューマンドラマ

積水ハウス事件は2017年に、地面師と言われる不動産詐欺グループにより、約55億円をだまし取られました。

主犯格は内田マイク、カミンスカス操、土井淑雄などで15名以上の逮捕者がでています。

青柳にみる詐欺にかかりやすい人物像とは

青柳の人物像を見てみますと、やはり詐欺にかかりやすい特徴を持っていると思います。

その理由は以下に述べます。

1.自信過剰 自分だけは大丈夫とか、根拠のない自信を持っている人が一番コロッと騙される傾向があります。

2.欲望がある人 欲望がある人は、例えそれが危ないものだとしても見えていない状況があります。

3.人の意見を聞かない人 自分に自信を持ってる人にも共通しますが、自信を持っている人は人に意見を聞くことが恥ずかしいと感じるので、忠告が聞けなくなります。

上記から青柳は典型的な詐欺に引っ掛かりやすいタイプではないかと思います。

では「地面師たち」を紹介します。

 

地面師のメンバーは

ハリソン山中(豊川悦司)は地面師の首謀者です。

そしてハリソン山中の号令で詐欺を仕掛けていきます。

そのハリソン山中の一番弟子が、辻本拓海(綾野剛)です。

拓海は主にデベロッパーと交渉をする役目です。

そして、後藤(ピエール瀧)は元司法書士であり、偽造文書を作成しますし、自ら交渉もします。

竹下(北村一輝)は不動産の情報屋であり、詐欺案件になるターゲットを提案していきます。

しかし彼はシャブ中毒でもあり、危なっかしさもあります。

麗子(小池栄子)は、なりすましになる人物を仕立てる役目です。

以上が主なメンバーになります。

積洋ハウスと地面師たちの欲望の果て

積洋ハウスの将来を担うと言われている青柳(山本耕史)は、大きなプロジェクトを手掛けていましたが、その土地は地主のトラブルにより手に入らなくなりました。

青柳はこの失敗を取り戻すため、代わりの土地を探していました。

一方地面師たちも、次のターゲットを探しています。

首謀者のハリソン山中は、今までよりもっと大きな取引をしたいということで、竹下に白羽の矢を立てます。

そして竹下は、東京都の港区高輪にある、駐車場があり、使われていない介護施設、そして女住職一人で住んでいるお寺を含めた物件を紹介しました。

600㎡で総額は100億前後。

さすがに地面師のメンバーは躊躇しましたが、ハリソン山中はおもしろいと乗り気になります。

しかし一番の問題は、所有者である女住職は売る気はまったくないということでした。

そこで拓海と竹下は舎弟のオロチ(アントニー)との三人で、女住職の弱みを握るため張り込みます。

ある日、女住職は夜変装して、町へ繰り出し、ある高級ホテルに入りました。

そこでは、ホストの人たちに囲まれて楽しんでいる女住職の姿がありました。

弱みを掴んだ拓海は、女住職のお気に入りのホストの店に潜入します。

拓海はうまく近づき、ターゲットのホストの運転手をするようになりました。

さらに拓海は、そのホストが未成年への淫行行為をしていたことを掴み、そのことでホストを脅し、女住職を旅行に連れて行くように強要します。

拓海と後藤はアビルホールディングという仲介業者を作り、例の高輪の物件を売りに出すという偽情報を流します。

それに興味を示したのが積洋ハウスの青柳でした。

青柳はこの土地を手に入れることで、過去の失敗を帳消しし、自分を含めた社長の派閥を優位に立たたたい願望がありました。

積洋の青柳のグループは、アビルホールデイングスとの激しい価格の交渉で、108億円で落札しました。

しかし青柳は購入の条件で、所有者である女住職に会うことと、寺を内覧することを挙げました。

拓海はそれを飲みます。

そして麗子は急いで、女住職のなりすましができる人物を探します。

しかし積洋との契約間近になって、なりすましを予定していた人が、子供が死んだという理由で出来なくなり、地面師グループは一気に窮地に立ちました。

ハリソン山中は麗子に女住職のなりすましになるように強要します。

麗子はしぶしぶ受け入れました。

時間がかかりましたが、漸く準備が整い、拓海と後藤は女住職を麗子とし、積洋の高柳たちと契約するために面談することとなりました。

当日、女住職はホストの誘いで沖縄旅行に出かけます。

そして地面師たちと積洋での交渉が始まりましたが、ここで思わぬ事態が発生します。

ホストと女住職は沖縄に着いた直後、竹下によってホストが斬殺されます。

そして女住職にすぐに東京に帰るようにおどします。

女住職はあわてて東京へ戻っていきました。

地面師たちの終焉

沖縄で女住職を東京へ送り返した竹下は、その直後ハリソン山中に捕らえられます。

竹下はこの取引が成功した後は、自分が殺されることを自覚していたため、強硬に及んだということでした。

しかしハリソン山中の怒りはすさまじく、竹下の顔面を何度も踏みつぶし絶命させました。

ハリソン山中は、積洋と交渉中の拓海に連絡し、女住職が戻るから1時間で交渉が終わるように要求します。

積洋側の執拗な本人確認に、麗子はしどろもどろになりながらもなんとかクリアします。

そして積洋と地面師の一行は寺へ移動し、麗子は内部を案内します。

案内の最後に、積洋の高柳から女住職から、この土地は売らないといったことがかいてある書類をみせて、これは見覚えがあるか問い合わせました。

麗子は、そんなものは知らないと涙ながらに訴え、それを見た積水の面々は、それをまんまと信じてしまいました。

本物の女住職が帰って来たときは、ぎりぎり内覧が終わり、かくして契約が結ばれる運びとなりました。

後日、積洋の高柳は社内で開発の説明をしていたところ、法務省から所有者が違うので却下するとの連絡が入り、慌てます。

高柳は現地へ向かいますが、そこには面会した女住職とは違う、本物の住職がいて絶望します。

そして放心状態の高柳は、そのままふらふら道にでてしまい、車で跳ねられで死んでしまいます。

一方、見事100億を手に入れた地面師たちですが、麗子や後藤にもハリソン山中からの刺客が訪れます。

口封じのため、おそらく二人は殺されたものと思われます。

そして山中の一番信頼していた拓海ですが、その拓海は、両親が不動産詐欺によって死んでますが、それを実行したのが山中と知り愕然とします。

拓海は銃でハリソン山中を討とうとしましたが、後ろからオロチに刺されます。

ハリソン山中は銃を拾い、オロチを射殺します。

その後警察が乱入しましたが、爆弾により警官と拓海は病院に送られます。

ハリソン山中は行方をくらまし、誰も知らないところへ行ってしまいました。

これで物語は終わりです。

次に実際に詐欺にあった積水ハウスを紹介します。

積水ハウス事件概要

当時、東京都五反田にあった旅館「海喜館」で所有者と名乗る女性(羽毛田正美)と約600坪の敷地を70億円で売買契約しました。

それを仲介したのが、仲介業者IKUTA HOLDINGの内田マイクやカミンスカス操中心のグループでした。

所有者のなりすましとして抜擢したのが、羽毛田正美という人物で、実際には子供が病気でお金が必要だったとのことです。

ではこの羽毛田正美という人は、所有者のなりすましとして演技がすごかったのかとおもいきや、住所や干支を間違えるほど危うかったようです。

ではなぜ、不動産業界でも大手になる積水ハウスが騙されたのか?

それは、偽造した書類が見破れなかったということと、ロケーションがよく、他者に取られたくないという積水の焦りもあり、しっかり時間をかけて調べることが杜撰になってしまったのではないか思われます。

積水ハウスはこの詐欺について、大きなミスをしています。

映画の中でもでていますが、知人による本人の確認を怠ったということです。

本来ならば、所有者は長く住んでいるので、近隣の人に確かめればすぐわかることでしたが、それができなかったということは、やはり相当な焦りがあったと思われます。

そしてここまで大きな取引ならば、通常会社の稟議書の審査はかなり時間がかかるはずでしたが、積水の社長が直々に下見に来たこともあって、通常よりも早い段階で通過してしまったため、しっかりチェックができなかったという事情もあります。

また本当の所有者から、再三にわかって内容証明書がが送られてきたようですが、積水は他社の妨害としか考えておらず、無視してしまったということもあったようでした。

こういった一連の状況を見てみますと、詐欺師たちは他社に売るぞと見せかけておいて、積水の購買意欲にまんまと付け入ることに成功し、高額な金額を引き出したということになります。

この「地面師たち」という映画は、この積水ハウス事件をモデルにしていますが、詐欺の手口も巧妙に忠実に描かれています。

では紹介したいと思います。

まとめ

今回、積水ハウスの事例で「地面師たち」を紹介しました。

当時では本当に、こんな大きな会社が騙されることがあるんだなと驚きました。

やはりおいしい話は、安易に飛びついてはいけないというとですね。

皆さんも気をつけてください。

今日はここまでです。 ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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