華麗なる一族というドラマをご存じでしょうか?年末年始で一気見するならおすすめしたいのでご紹介します。
これは作家、山崎豊子さんの代表作です。ドラマでは2007年、TBSで木村拓哉(万表鉄平)さん、そのお父さんとして北大路欣也(万俵大介)さんが出演されています。
2021年ではWOWWOW開局30周年記念番組として向井理(万俵鉄平)さん、中井貴一(万俵大介)さんが出演されています。
2作とも原作と大きく異なることは無かったのですが、役者さんの演技の方向性といえばいいのか、見終わった後の受ける印象が大きく違いました。
あらすじ
まず、あらすじから紹介します。
戦後20年、日本が高度経済成長を迎えてるとき、大蔵省は外国からの巨大資本に対抗するため、12ある都市銀行を吸収合併させ、最終的に3つか4つに絞っていこうと画策します。
そんな最中阪神銀行は、万俵大介頭取は銀行を柱に、系列の一番大きな阪神特殊製鋼、他10以上の企業を傘下にしているいわば、万俵財閥の総帥として絶対的権力をもっています。
一方、長男の万俵鉄平は、おじいさん(万俵啓介)の意思を継ぎ、阪神特殊製鋼の専務として、新素材を次々開発し、これから更に会社を発展していこうと考えていました。
鉄平は阪神特殊製鋼に高炉を建設するため、融資を父親の大介にお願いするのですが、銀行再編の渦中にあるため、大介は融資を渋ります。もともと鉄平のことを毛嫌いしていた大介なので、親子のあいだで確執がありました。更に鉄平は、家族を閨閥づくりのために結婚させるような、大介のやりかたに反対することによって、対立はますます根深いものになっていきます。
親子対決は法廷闘争にまで発展し、最後は悲劇的な結末を迎えてしまいます。
キャスト
2007年のキャストは万俵家は父親大介(北大路欣也)、長男鉄平(木村拓哉)、次男銀平(山本耕史)、長女の一子(吹石一恵)、次女の二子(相武紗季)、一子の夫で大蔵省のエリート(仲村トオル)です。
その他にも、大介の愛人で秘書の高須相子(鈴木京香)、鉄平の妻(長谷川京子)、大同銀行三雲頭取(柳葉敏郎)、同銀行の綿貫専務(笑福亭鶴瓶)、鉄平の義理の父であり、元通産相の大川議員(西田敏行)等、豪華な出演者で彩られています・
それに対し、2021年は大介(中井貴一)、鉄平(向井理)、銀平(藤ヶ谷大輔)、一子(美村理江)、二子(松本穂香)、三子(福本莉子)、一子の夫(要淳)、高須相子(内田有紀)、鉄平の妻(笹本玲奈)等とこちらも負けずに曹操たるメンバーが集っています。
2作とも原作からは話に大きな違いはありませんが、脚本家によるのかあるいは出演者のその人物像に対する演技によるものなのかわかりませんが、見た後の印象が大きく異なります。
キムタク×北大路欣也と向井理×中井貴一の違い
この”華麗なる一族”の見どころは、なんといっても万俵大介(父親)と、万俵鉄平(長男)との確執による対立であると思います。
親でありながら、長男を愛することができない複雑な感情を持つ父親と、親に愛されたくても愛されない、満たされない思いを抱いている長男が、激しくぶつかるシーンは、見ていて心を揺さぶられます。
そのような情景がすごく表現されていたのが、キムタクと北大路欣也のやりとりでしたね。
例えば、鉄平(キムタク)の感情が爆発するような想いを、大介(北大路欣也)にぶつける展開が何回もありますが、大介は其のたびに目にいっぱいの涙をためて、冷たく否定します。
そのお互いの交わることのない感情のすれ違いは、見ているこちらも胸が熱くなりました。
それに対して、中井貴一の演じる大介は、どこまでも冷静沈着です。
そして銀行を守るためなら親子だろうが、とことん非情に徹している印象があります。
鉄平(向井理)がボンボンでるため、経理のことはあまり知らないことに付け込んで、大介が阪神特殊製鋼を破綻に追い込みます。
そのような姿勢は、いくら過去のいきさつがあるとはいえ、背筋が寒くなるような冷たさを醸し出しています。
まとめ
今回の華麗なる一族対決では、2007年版の大介(北大路欣也)が鉄平(木村拓哉)に対して、愛そうとしてもできなかった、心の葛藤が描き出されています。
2021年版では、大介(中井貴一)が鉄平(向井理)に対して、親子としての感情は持ち合わせていないような、冷徹な仕打ちをしていく様が描かれています。
どちらも、とても見ごたえがあるドラマでした。ただ私なりの見解を申しますと、キムタクと北大路欣也のほうが感情移入がしやすかったです。
しかし印象は人それぞれなので、あくまでも参考程度として認識していただければと思います。どちらも大変おもしろかったので、時間がある人は、見比べてもおもしろいと思います。
今日はこれで終わりにしたいと思います。それではまた・・


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