エンジェルフライトが無事、アマプラで配信になりました。
今回は映画になりましたが、とてつもなく濃い内容になっています。
なにしろ一度に四つの依頼が来て、スタッフもそれぞれ分かれての対応に追われます。
全部を一編に書き込むとまとまらないので、話を分割してお送りしたいと思います。
今回はその中の一つである、乳幼児突然死症候群(SIDS)で乳児を亡くした家族のストーリーに特化して話します。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
生後2~6か月ぐらいで起こることが多いようです。
乳幼児が眠ってる間に突然死をしてしまう病気で、現在のところ原因ははっきりわかっていません。
ただリスクとしては、うつぶせ寝だったり、母乳以外で授乳したり、タバコが挙げられています。
確率としては出生6000人~7000人に1人の割合で起こり、健康な赤ちゃんでも起こりますので、両親にとっても気になる病気ですね。
このように言葉で書くととても簡単ですが、実際に経験してしまうと両親はとてつもない失意に陥ります。
例えば一般的にSIDSで亡くなれば、死因を証明するため、解剖することになります。
また、警察からは虐待がなかったか、調査もされます。
つまりSIDSで亡くなれば、その両親は赤ちゃんを亡くした悲しみ、そして小さい体を切り刻まれる悲しみ、更に犯人捜しでもされるように警察から取り調べを受ける悲しみなど、二重にも三重にも悲しみが襲い掛かってきます。
今回のエンジェルハーツは、そのSIDSで乳児を亡くした家族の対応として、高木凛子(松本穂香)と柊秀介(城田優)が担当することになります。
あらすじ(ネタバレ)
凛子と秀介は、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くした、イタリア人の父と日本人の母との間に生まれた女児ミーナを、イタリアへ搬送することを依頼されました。
凛子はお母さんに、イタリアへの搬送の話を切り出したところで、お母さんから「あんたに何が解る?イタリアには行かない、でてけ!」と激しくののしられます。
凛子は、遺体のあまりにも小さいことと、自分には何もできない無力さからショックを受け、その場を秀介と離れます。
凛子は涙に暮れていましたが、社長からは「自分が何かできると思わなくていいんだよ」とやさしく慰められます。
また改めてお伺いに行きましたが、母親は自分のせいで娘が死んでしまった、初孫なのにイタリアのおじいさん、おばあさんに申し訳ないとまだ自分を責めている状況で聞ける状態ではありませんでした。
連日、お母さんは亡くなった赤ちゃんの添い寝をしていますが、全身が変色し始めていました。
そして毎日、訪問してくる凛子と秀介にお母さんは少しづつ、信頼を寄せ始めます。
お母さんは秀介に「この子が死ぬ時、苦しんだのでしょうか」と聞いてきます。
秀介は子供の瞼を開いて目を見て、お母さんに「苦しんだときは目が充血するのですが、この子の目はきれいなので、眠るように安らかに亡くなられましたよ」と答えました。
それを聞いたお母さんは涙しながら少しほっとした様子でしたが、それでも「私が傍にいたのに気付かなかった。合わせる顔がない、みんな私を憎んでいる、私がどうしても日本で生みたいと言ったからこんなことに、もう私と離婚して丈夫な人をもらってもいいよ」と自分を責め立て、お父さんに言いますが、「馬鹿なこと言うなよ」言って、お父さんは飛び出していきます。
そして、いつも娘と散歩している公園へと向かっていました。
そこへは秀介も、お父さんのそばで寄り添います。
お父さんは、「すいません、こんな時、妻の頼りにならなければならないのに、何もできないのです」と苦悩を打ち明けると、秀介から「お父さんも泣いてもいいんですよ。強くいる必要なんてないですよ」と問いかけて、そっとその場を離れます。
お父さんはその場でひっそり泣き崩れました。
凛子は少し落ち着きを取り戻したお母さんに、赤ちゃんが生前好きなものがあったか尋ねました。
お母さんは、「離乳食として雑炊をつくりましたが、とてもよく食べてくれました」といとおしそうに話していました。
凛子はお母さんに「雑炊を作ってあげましょう」とお母さんに提案します。
お母さんと凛子は一緒に雑炊を作り、赤ちゃんの前に添えました。
公園から戻ってきたお父さんは「イタリアは止めて、ずっとここにいよう」と提案します。
お母さんは涙ながらに頷きます。
この秀介と凛子の心配りに、ご家族は感謝するようになりました。
秀介と凛子はミーナに化粧を施し、生前のかわいい顔に戻しました。
秀介からだっこしてあげるよう提案されると、両親は幸せそうにミーナをだっこしました。
だっこをしながらお母さんは、かわいいミーナをイタリアのおばあさんに合わせたいと、イタリアへ行くことを決心いたします。
そしてイタリアへ搬送されることになり、、おばあさんに会うことができました。
最後は、おばあさんから涙ながらに「会わせてくれてありがとう」と感謝されました。
ミーナのおかげで家族が一つになった瞬間でした。
国際霊柩送還士の厳しい現実
通常日本での葬儀になると、そんなに日数が経つことがないので、腐敗することは少ないと思います。
しかし海外では、いろんな事情により、腐敗や損傷した遺体も多く、処置が大変だそうです。
また国によって、遺体は貨物扱いになるため、手続きが非常にシビアであり、それをクリアしていくのも大変な手間がかかります。
また世界からオンコールがあるので、当然24時間体制になります。
そしてなんといっても、今回ご紹介したSIDSもそうなんですが、常にご家族からの悲痛な叫びに対応しなければなりません。
つまり、肉体的にも精神的にも想像以上に過酷だということを理解してほしいと思います。
国際霊柩送還士の皆様への感謝をこめて終わりたいと思います。
今日はここまでです。 ではまた。


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