「爆弾」長谷部のやらかしの本当の真意は? そして最後の爆弾はどこにあるかの検証 

サスペンス

「爆弾」は原作が呉勝浩で、監督が永井聡です。

東京であるホームレスが酒屋の自動販売機を壊し、店主ともめて警察に連行されてます。

それだけの他愛もない事件かと思いましたが、知能が高く、話術が達者で爆弾で警察をゆさぶる愉快犯でした。

その犯人の名は自称、ススキ タゴサク(佐藤二朗)ですが、本名や住所など身元は全くわかりません。

スズキは取調室で等々力(染谷将太)、清宮(渡部篤郎)、そして最も頭が切れる類家(山田裕貴)まで爆弾で翻弄します。

今回は、長谷部の自慰行為は承認欲求だったのかということと、スズキが仕掛けた本当の狙いと最後の爆弾はどこにあるかを検証したいと思います。

長谷部有孔のやらかしは承認欲求のためか?

長谷部有孔は刑事内では非常に信頼が厚い人物でしたが、事件現場での自慰行為をカウンセラーにスキャンダルされ、それが社会問題まで発展し、家庭は崩壊しました。

そして長谷部本人も、電車に飛び込み自殺をしました。

長谷部の自慰行為は何を意味するのか検証したいと思います。

人間の欲求を表すのによく使われるのがマズローの法則です。

これは5つの階層に分かれていまして、第一段階が生理的欲求になります。

これは食事や睡眠、そして性の欲求もこれに該当します。

第二段階は安全欲求です。

これは暮らしの安全を確保するための欲求です。

第三段階は社会的欲求です。

これは人間関係の欲求であり、家族や職場の所属の欲求です。

第四段階は承認欲求であり、尊敬されいという欲求です。

第五段階は自己実現欲求であり、なりたい自分になりたいという欲求です。

こうしてみますと、長谷部は家庭や刑事という社会の中にいて、刑事の中でも尊敬されていますし、ある意味自己実現もしています。

つまり第三、第四、第五の欲求はすでに満たされているので、長谷部の自慰行為は承認欲求では全くありません。

これはただ単に、長谷部が事件現場での性的興奮が抑えられない行為であり、完全に生理的欲求になります。

そういう意味では長谷部は、精神的に少し異常な面があったといえます。

しかしこれは、犯罪行為ではなく、不適切な行為ということで、マスコミがあそこまで煽るのは少し違和感がありました。

スズキタゴサクという人物像は?

スズキの人間性は取り調べ室では等々力、清宮、類家そして彼らがいないときの伊勢とのやりとりで垣間見えます。

等々力との取り調べでは、「逮捕される以前の記憶がない」「自販機の弁償代と酒屋店主に治療代はいくらぐらいかかりますか?」「お金が無いので貸してくれ」と言い、等々力が金はないと言ったら「刑事さんの役にたちますから」それでちゃらにしてと言って、また「自分には霊感がありますから」とかなり人を食ったやり取りであり、等々力を完全に見下しています。

そして、秋葉原や東京ドームを爆破を引き起こしてしまいます。

スズキが等々力を気に入っていると言ったのは、等々力が自分と同じ匂いがしたからです。

それが解るのが物語の最後、スズキが等々力に「秋葉原で爆発した時は、私を応援したでしょ」と言い放ちました。

等々力はその考え自体を認めています。

つまりスズキは等々力に対しては自分と同じ匂いがしたことと、自分ほど等々力は賢くはないと判断したため、特に与しやすい相手だったといえます。

次に相手になったのが、等々力とは全くタイプの違う、刑事の中でも特に常識人である清宮になりました。

清宮はスズキの挑発に乗らず、淡々と取り調べを進めていきます。

スズキは九つの尻尾という題名をつけて質問をかぶせてきますが、清宮は冷静に対応します。

逆に清宮はスズキにも質問で対抗しますが、飄々とかわします。

しかしスズキは八つ目の質問の選択肢のトラップで爆弾は幼稚園ではなく、ホームレスが多い代々木公園で爆発させました。

選択肢のトラップで嵌められた清宮は、スズキから「子供が犠牲にならなくてほっとしたでしょ」と挑発され、怒りでスズキの右手の人差し指を掴んで折ってしまいます。

正義感があだとなり、清宮はスズキの話術に見事にはまってしまいました。

このやりとりで分かるのは、スズキは頭がいいだけでなく、この人間はどういうタイプかを見抜く能力が高いと言えます。

伊勢においては、スズキタゴサクの話術で完全にはめられます。

スズキの術中にはまり、捜査員が爆弾で足を失い重症を負います。

これも伊勢の手柄を立てたい気持ちを巧みに利用した、スズキの洞察力によるものでした。

そして最後対決するのが、類家になります。

類家は特に頭の切れる人物ですが、感情的でもあります。

スズキは等々力と同様、類家が自分と同じ匂いがすることを見抜き、「本当は世の中を壊したいんだろ」など挑発してきます。

類家は本心を見透かされても、思いとどまることでスズキとは考えが違うということを訴求します。

最後の爆弾はどこに?

スズキは刑事の中でも優秀な類家に対しても、洞察力と巧みな話術で翻弄しました。

スズキの行動は、全く死ぬ気はないものですし、できれば本当に天寿を全うしようとしている節があります。

それはスズキが3回戦といっていた、石川明日香に持たせた爆弾による警察署の爆破未遂からも言えます。

あれは結局爆破はしませんでしたし、取り調べ室からでてくるスズキが類家に「今回は引き分けです」と言っていたことに対しても、生への執着は高いと考えます。

つまり、スズキが言っている3回戦の最後の爆弾は、実際には仕掛けられていないと推測します。

その理由は、もし爆弾が仕掛けが見つけられたり、作動して爆発してしまったら、そこで、スズキは死刑になるしかないからです。

しかし、爆弾が仕掛けてあると思わせれば、知っているのがスズキしかいないため、裁判で処刑するわけにはいけません。

スズキはありもしない爆弾を、あたかもあるように見せかけ、この先何十年も生きていこうというのがスズキの計画です。

これはスズキ最後のセリフで、裁判を何十年でもやると言っていたスズキの言葉にも裏打ちされていると思われます。

まとめ

今回「爆弾」のスズキタゴサクの仕掛けた3回戦の最後の爆弾の検証と、本当の狙いについて検証しました。

スズキの人物像で紹介しましたが、頭がいいのは当然ですが、洞察力があり、そじて誰よりも優れた話術があります。

そして世間に対して、権力や不平等に対しての怒りを表している、そんな言動も垣間見れます。

そんな世の中に嫌気がさし、この世をぶち壊すことが目的で、石川明日香の企みにわかっていながら自ら乗り、明日香の息子の作った爆弾を利用したと推測しています。

この爆弾の続編は「法廷占拠 爆弾2」として出版されています。

スズキタゴサクのことももっと具体的になにか分かるかもしれませんね。

「爆弾」がヒットしているので、おそらく続編も映画化されるのではないかと思います。

いまからでも楽しみです。

今日はここまでです。ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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