これは作家、東野圭吾の作品であり、初のアニメ化になります。
東野圭吾といえばミステリー作家なので、ミステリーを期待してしまいますが、ファンタジー要素があるヒューマン的な映画という感じでしょうか。
ファンタジーなのでアニメ化したということでしょうが、主人公の直井玲斗は、お母さんがホステスで働いた時の愛人で生まれたこどもであり、仕事をクビになってその腹いせで、会社に盗みで押し入り、窃盗で捕まった人物です。
またお母さんが死んであと、会ったこともない叔母に引き取られますが、叔母もクスノキの番人の継承や会社経営などで悩みをかかえています。
主人公の二人でも複雑ですが、他の登場人物も家庭問題などを抱えている人ばかりです。
正直アニメだからと言って、内容は子供向けではありません。
このようなどろどろした話なので、最初アニメになると聞いて、「えっ、まじっ」て感じです。
つまらない理由のとして
1つめ 叔母の千舟は、直井玲斗に対して生まれて会ったことがないにもかかわらず、やけに上から目線で対応します。
2つめ 千舟は玲斗にクスノキの番人を任せますが、その割には全く理由について話そうとしません。普通なら自分だけ何も教えてくれないことに対し不満を持つのは当然でないでしょうか?
3つめ 登場人物が皆、複雑な家庭環境をもっていて、アニメで放映していいのかと思ってしまいます。
それではネタバレ含めて紹介いたします。
最初はまず、登場人物から紹介からです。
クスノキの番人のキャスト
直井玲斗(高橋文哉)
柳沢千舟(天海祐希)
佐治優美(齋藤飛鳥)
佐治寿明(大沢たかお)
大場壮貴(宮世琉弥)
大場藤一郎(神谷明)
柳沢将和(子安武人)
柳沢重勝(田中美央)など
実力派の俳優陣をそろえています。
クスノキの番人のあらすじ(ネタバレ)とつまらない理由
主人公の直井玲人は、工場で働いていましたが、理不尽な事情で、会社をクビになってしまします。
そして、その会社の機械を盗もうと忍び込みますが、警察に捕まってしまいます。
そこで突然現れたのが、叔母と名乗る柳沢千舟です。
玲斗は今まで会ったことはありません。
千舟は柳沢ホテルなど柳沢グループの顧問であり、未婚ではあるがかなりの金持ちです。
千舟は直井玲斗にクスノキの番人になるのを条件で、身元保証人になることと、借金を肩代わりします。
しかし、千舟は直井のお母さんの姉ということだけは伝えますが、クスノキの番人はどういう役割なのかなどは一切話してくれません。
千舟どころか、柳沢グループの将和や重和も内容は知っていますが、こちらも何も教えてくれません。
直井は何もわからず番人にされていますが、なぜか満月や新月には、予約のお客が祈念しに来られますが、番人はお客が祈念している間は、立ち寄ってもいけないし、その理由も聞いてもいけません。
直井は千舟に聞きますが、そのうちに理解できますと言って、口を閉ざします。
千舟は直井にクスノキの番人にお任命しておきながら、その詳細を一切話さないことと、直井に対しての上から目線での物言いや、ところどころ礼儀作法を注意するのですが、会ったこともない人になぜそんなこと言われなければいけないのかと、自分なら思ってしまします。
そのながれを中盤以降まで引っ張ります。
そのため、少しイライラはします。
しかし佐治家親子に会ってから、やっと事態は進展します。
佐治親子問題
佐治寿明は、満月のときは頻繁に祈念しに訪れます。
この男の後をつけていたのが、寿明の娘、佐治優美でした。
優美は、寿明が渋谷で母以外の女性に会っていることが解り、浮気を疑って付けてきたら、クスノキまで来たのでした。
優美は直井にたしなめられるも、クスノキの中を覗き込みます。
そこでは寿明の鼻歌のメロディーが聞こえてきました。
そこで直井と優美は、直井はクスノキの秘密を知るため、優美は父親の浮気を探るため、共同で調査することになります。
直井は、寿明には2歳年上の兄がいて、介護施設に入居していたが、4年目の56歳の時に亡くなっていたことが、調査によって知ることができました。
直井は優美と介護施設まで訪れて確認すると、寿明の兄はアルコール中毒で、耳まで聞こえなくなり、最後肝硬変で亡くなったとのことでした。
二人は父の兄の死が、クスノキの祈念と何か関係があると思い、再び寿明の後をつけ、クスノキまで行きますが、そこで二人は尾行していたことを寿明にばれてしまいます。
そこで寿明はクスノキの祈念の秘密を明らかにします。
まず新月には、預念といって、伝えたい人がクスノキの中で念を送ります。
そして満月の時に、受念といって、受けとりたい人が中で念を受け取ります。
つまり念による、遺言みたいなものでした。
ただしこれができるのは、お互い関係が深いことと、血のつながりがあることが条件でした。
寿明の兄は、子供のころから音楽の才能があり、母親から将来を期待されていましたが、その重圧に耐えられず、音楽を辞めてアルコールに走ったようでした。
そして兄が亡くなったあとの遺言書には、母親あてにクスノキに届けてあると書いてありました。
それで、寿明は兄の想いを受念するために、満月に訪れるとのことでした。
鼻歌のメロディーはクスノキから発せられる、兄の作ったメロディーでした。
それを母親に届けるつもりでしたが、寿明では曲が作れないため、音楽の先生である女性に会って作ってもらっているとのことでした。
優美が疑っていた人はその音楽の先生で、浮気はしていませんでした。
これで漸く二人は、クスノキの祈念のことがわかりましたし、父親の浮気も誤解だったとが理解できました。
後に千舟は、直井に「理解できたようですね」といっていたが、優美の暴挙がなければ、クスノキの秘密もわからなかったわけで、私は、千舟はよく「いずれ解る」なんて直井に言えたなと、解せない感情がありました。
しかしこのメロディーを完成させて、寿明の認知症を患ったお母さんに聞かせたときは、「お兄さんのメロディーだ」と涙を流して喜ばれたので、これはこれで良かったと思いました。
大場家の相続問題
大場壮貴は饅頭屋の跡取りとして跡を継ぐべきか、亡くなった父親、藤一郎からの受念をしに、毎回満月に付き添いの社員と訪れていました。
しかし壮貴は毎回いやいや来ていましたが、一度も受念することができず、付き添いの会社員も心配していました。
直井は壮貴のいやいやな素振りな態度を観て、父親とは血の繋がりがないことを言い当てます。
そして、壮貴から、家族の秘密を打ち明けます。
それは父親、藤一郎は30歳年下の家政婦を嫁にしましたが、その子供が壮貴とのことでした。
しかし、家政婦はそのころ他に付き合っている人もいて、母親は壮貴はどちらの子か判らなかったようでした。
壮貴が中学の時に、ついに父親から本当の子ではないことを打ち明けられました。
壮貴は藤一郎が晩年、クスノキで預念しているのを聞いていたので、従業員は今後の経営方針を
知るため、壮貴の受念に期待していました。
壮貴は父親の血を引いてはなく、受念ができないことは知っていたため、クスノキに来るのがいやいやだったということでした。
直井は壮貴に事情を知っている人はいないので、受念したと言い張ればいいと嘘を主張することを提言します。
長年父親と一緒に暮らしていたので、父親の考えは解るはずなので、自信をもって主張すればいいとのことでした。
私的には、結果的にうまくいったからいいですが、嘘を押し切ってしまうのもどうかと思いますし、この話も不倫がでてきますので、こんなにどろどろした家庭環境を、アニメ化にするのもどうなんだろうとも思ってしまいます。
千舟との関係
直井は千舟が柳沢グループから解任になるとき、会議室で千舟の祈念が無くなることを訴え、千舟の解任を留保するように迫りますが、結局かわらず、千舟はグループから去ることになります。
実は直井が留守中に、千舟がクスノキで預念していたことを直井は解っていました。
そして千舟には黙って、直井が密かに受念していたため、柳沢グループの想いが理解できたこその直井の主張でした。
更に直井は受念により、千舟は初期の認知症にかかっていることも知ってしまいます。
千舟は今まで厳しく言ってきた直井に対して、初めていい子に育ったと褒めます。
そして最後はクスノキに託さなくても、お互い理解できることを知りおわります。
まとめ
最後は心温まる話で終わっています。
小説を読むに関してはいいと思います。
問題はこれをアニメ化した場合、どう表現するのかということです。
ネタバレで紹介した通り、家族関係が複雑なものが多く子供向きではないので、アニメでなくて、実写のほうが良かったのではないかと個人的に私は思います。
皆様はいかがでしょうか。
今日はここまでです。ではまた


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